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剣豪、宮本武蔵の名言9選!現代に役立つ宮本武蔵の人生観を解説!

今回は世界にその名を轟かす剣豪、宮本武蔵の名言9選をご紹介したいと思います。宮本武蔵といえば佐々木小次郎との巌流島での決闘や、二刀を用いる二天一流兵法の開祖であること、著書である「五輪書」などが有名であると思います。さらにはドラマやゲーム、人気コミックにも題材として扱われ、日本国内での知名度と人気共に高いですよね。そんな宮本武蔵なのですが、数多くの名言も残していることをご存知でしたでしょうか。その言葉はまさに武士らしいものから思わず考えさせられるもの、さらには感動してしまうものまで様々です。それではさっそく3つのカテゴリー別に宮本武蔵の名言をみていきましょう。

 

宮本武蔵の武士らしい名言

巌流島戦いの画像
宮本武蔵/wikipediaより引用

 

まずは宮本武蔵の武士らしい名言からご紹介したいと思います。当時は今と違って武士が当たり前にいた時代です。だからこそ宮本武蔵のような剣豪が誕生したわけですが、そんな武士という世界を生き抜いたからこそ生まれたであろう名言をまずは見ていきましょう。当時の情景や心情が垣間見えるかもしれません。

 

1.何れの道にも、別れを悲しまず。

出会いがあれば必ず別れもあるものです。別れがあるのはもはや必然のことであり悲しむことではないと宮本武蔵は説いています。今のようにインターネットもSNSもない時代です。今以上にきっと人と人の出会いや別れには感傷的になってしまいがちかと思いますが、剣豪の宮本武蔵は達観しています。人として生まれた以上、確かに別れは避けて通れないものなので、悲しむよりも前向きに考えたほうがいいのかもしれません。なかなか全ての別れまで武蔵の境地に至るのは難しいかもしれませんが、卒業式や就職などで気持ちが揺れ動いてしまった際はこの言葉を思い出してみるといいかもしれませんよ。

 

2.心、常に、道を離れず。

剣の道一筋でその道を極めた宮本武蔵です。常にこの信条で剣術にも取り組んでいたのでしょう。どんな道であれその世界のプロフェッショナルになりたいのであれば、心がけていたい名言です。自分を律して集中したい何かがある時や、自分の美学を貫きたい時なども心でこの言葉を唱えてみるといいでしょう。

 

3.武士が他と異なるのは、兵法の心得があるという一点においてだけだ。

名言の全文は「武士といえば、常に死ができている者と自惚れているようだが、そんなものは出家、女、百姓とて同様だ。武士が他と異なるのは、兵法の心得があるという一点においてだけだ。」になります。当時を生きる人の心構えをうかがい知れる名言です。現代だと毎日後悔がないように生きている方はいても、なかなか死の覚悟ができている人とは出会えない気がします。きっと当時は現代よりも平均寿命も短かったですし、死というものが身近にあったのでしょう。さらに武蔵は死の覚悟なんて当然で武士がなんたるかは兵法の心得があるかどうかだと言います。それだけ剣術に磨きがかけられているんだという自信が伝わってきます。

 

宮本武蔵の考えさせられる名言

続いては宮本武蔵の考えさせられる名言のご紹介です。時代は違っても物事の真理や真髄は変わりません。宮本武蔵は現代にも通じる、ものの見方や考え方を剣術に打ち込む生活の中から見出しています。是非、言葉の深い意味を考え今の生活や考え方を見直すヒントにしてみてはいかがでしょうか。

 

4.空を道とし、道を空とみる。

ここでいう「道」という言葉は、武士としての道を表しています。さらに「空」とは心という意味で用いられているようです。つまりは無欲、無心が事を成すといったことをこの名言は説いています。これは誘惑や選択肢も多い現代だからこそ当てはまる場面も多くなっているのではないでしょうか。欲求が強すぎると目の前にある成功や進むべき道も分からなくなってしまいます。目の前が見えなくなっている人は一度この言葉を思い出して心の中を整理してみるといいでしょう。

 

5.神仏を敬い、神仏に頼らず。

武士の世界を生きた武蔵だからこそ思えた境地であろう名言です。結局、頼れるのは日々日々磨いてきた剣術のある自分自身しかいないという言葉です。他力にはせず、自分自身を信じて前に進もうと自分に言い聞かせている言葉のようにも感じます。努力を積み重ねて、いざ本番に挑もうとしている人の背中を押してくれる言葉だと思います。

 

6.千日の稽古をもって鍛となし、万日の稽古をもって錬となす。

宮本武蔵の記した「五輪書」に書かれた名言です。「鍛錬」という言葉の語源にもなっているそうです。「鍛」には千日なので約3年を必要とし、「錬」には万日なので約30年を要するとしています。つまりは継続的な努力の大切さを説いた言葉になります。途方も無い年月ですが、物事を極めるには、それだけの長い鍛錬が必要になってくると言えます。何かを極めたい方は、たとえ躓いたとしても諦めずに是非継続した努力を大切にしてみてください。

 

宮本武蔵の感動する名言

最後は宮本武蔵の感動する名言のご紹介になります。宮本武蔵の名言はどれもここに響くものばかりですが、特に心が揺れ動くような言葉を集めてみました。名言からは当時の武蔵の心境が伝わってくるようで、自分もこんな言葉を思えるような人生を送りたいときっと思えるはずです。それでは見ていきましょう。

 

7.身を捨てても名利は捨てず。

たとえ身を捨てることはあっても、名誉心だけは捨てないという言葉です。それだけの心構えで当時を生きていたのだなと直に感じることができます。大きな会社などに属しているとそうはいかないことも多いですが、心の底ではこのような気持ちを忘れずにいたいものです。

 

8.一理に達すれば万法に通ず。

なんでも一つの事を突き詰めて理解すれば、それは全ての事に通じるものがあるという言葉です。それだけ一つのことを極めるというのは困難を極める、それこそ30年もの歳月がかかるかもしれませんが、その先に開ける境地は何もにも代えがたいものなのでしょう。このような考えに辿り着けるように頑張っていきたいですね。

 

9.我事において、後悔せず。

これは常に全力で自分の人生を生きていなければ、なかなか言えない言葉だと思います。宮本武蔵はいろんなことが起こる人生でも、決して後悔はしないといいます。時には失敗したり、思い通りにいかないことの方が多いのが人生だと思います。ですが、常に覚悟を持って生きていれば、どんな事が起ころうが後悔することはないのかもしれません。今を大切に全力で生きていきましょう。

 

まとめ:武蔵の言葉から生き方を学ぼう

宮本武蔵の画像2
宮本武蔵/wikipediaより引用

さて今回は宮本武蔵の名言9選をご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。どの言葉も武士という現代人とは異なる生き方をした武蔵の言葉でしたが、今にも通じるものがあるものばかりだったのではないでしょうか。それは職業は違えど、同じ人として限られた時間を生きていく中でどれも大切な考え方が含まれていたからではないかと思います。是非、一つでも自分のこれからを生きる信条として宮本武蔵の言葉を参考にしてみてはいかがでしょか。きっとスッと背筋が伸びるはずですよ。

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