福沢諭吉の名言10選!~努力は「天命」さえも変える~ 

幕末に大阪で生を受けた福沢諭吉は語学力を武器に教育者としてまた言論人として活躍しました。著作『学問のすゝめ』はベストセラーとなり、当時の人口の10分の1が購入した計算になります。英米流の近代国家の確立を目指した福沢諭吉はが残した新時代にふさわしい数々の名言を紹介します。

 

福沢諭吉とはどんな人か

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福沢諭吉がどのような名言を残したかを知る前に、まずは福沢諭吉について、軽くおさらいしておきましょう。福沢諭吉がどんな人であったかを知ることによって、彼の残した言葉がさらに重みをもって響いてくるはずです。

福沢諭吉は1835年に現在の大阪府で生まれました。幼少時より漢学を学び、10代の終わりには蘭学を学びました。1858年に蘭学塾の講師となり、江戸に渡ります。その翌年には「咸臨丸」の艦長木村芥舟の従者としてアメリカに渡ります。1862年には翻訳方となり、欧州各国の使節団と行動を共にします。帰国後は啓蒙活動に励み、教育者として活躍。のちの慶應義塾大学や一橋大学、専修大学となる学校の創設者となり、明治六大教育家の一人とされるようになります。著書に「学問のすゝめ」、「文明論之概略」、「脱亜論」、「福翁自伝」など。

 

福沢諭吉の名言を10個ご紹介します!

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それでは、福沢諭吉の名言を10個ほどご紹介したいと思います。どれも力強く前向きで、心に響く言葉ばかりです。なお「学問のすゝめ」の冒頭の「天は人の上に人を造らず…」という言葉は、アメリカ独立宣言の一説を意訳して掲載したものである説があり、福沢諭吉による言葉ではないと言われているため、ここでは紹介しないこととします。

 

1.進まざる者は必ず退き、退かざる者は必ず進む。

進まない者は必ず引き、引かない者は必ず進む。行動すること、実践することの素晴らしさを説いています。教育者らしい言葉のように感じます。「学問のすゝめ」からの言葉です。

 

2.人間は、負けるとわかっていても、戦わねばならない時がある。だから、たとえ勝っても負けても、男子は男子なり。勝負をもって人物を評するなかれ。

少し難しい言葉ですが、負けると分かっていても戦わなくてはならないときがあるのだから、勝ち負けで人を評価してはいけないと説いているようです。結果が重視される現代の社会だからこそ、心に響いてくるような言葉ですね。

 

3.努力は、「天命」さえも変える。

これも「学問のすゝめ」からの言葉です。努力することの大切さを訴えています。天命とは身に備わってしまって、変えようにも代えられない運命のことをいいます。それすら、努力をすれば変えることができる、と言っているわけです。とても力強く、ポジティブな名言ですね。

 

4.今日も、生涯の一日なり。

いろいろな解釈ができる言葉です。明日どうなるかわからないから、今日を精一杯生きなさい、という意味のようでもありますし、今日もまた一生のうちの一日ですよ、という意味であるようにも感じます。つらさの中に身を置いているとき。そんな時にも力をもらえそうな言葉です。

 

5.信の世界に偽詐(ぎさ)多く、疑の世界に真理多し。

信じている世界には偽りが多く、疑っている世界にこそ意外に真理が多いもの。そうしたことを言っている名言です。疑っていて試したことのない方法や考えも、やってみれば正解であるかもしれない。実践してみることの大切さを説いています。それに関連して、次のような言葉も残しています。

 

6.未だ試みずして、先ず疑うものは、勇者ではない。

まだやってもいないのに、まず疑ってかかる者は、勇ましい人間ではない。という意味になります。この言葉も、実践すること、行動に移すことの大切さを説いています。教育者としてたくさんの学校を立ち上げた福沢諭吉の言葉だからこそ、説得力が生まれるように思います。

 

7.一度、学問に入らば、大いに学問すべし。農たらば大農となれ、商たらば大商となれ。

一度勉強を始めたら、大いに勉強するがよい。農業ならば大農家になれ、商業ならば大商人になれ。というような意味になります。「学問のすゝめ」を著し、啓蒙活動につとめ、学ぶことの大切さを多年にわたり訴えてきた福沢諭吉。彼の根底にはこの考えが深く根差していたのでしょうね。

 

8.学問の本趣意は、読書に非ず。精神の働きに在り。

また、このようなことも言い残しています。勉強をしたいと思うときは、本を読むのではない。精神を働かせること。よく考えることである。という意味を含んだ言葉です。ただ漫然と参考書などを読むだけでは、頭には入ってもすぐに忘れてしまうので勉強をしたことにはなりません。どのようにすればしっかりと忘れない知識となりえるか、そのことを精神を働かせて考えることの重要性を説いているのです。

 

9.難(かた)きを見て為(な)さざるは、丈夫の志に非ず。

難しいことを見てやらないのは、男のする志ではない。という意味です。男性にこそ教えたい名言です。福沢諭吉は下級藩士の次男として生まれ、自身も武士として剣術を学び、居合の達人でありました。武士道を知る者だからこそ、このようなことが言えるのではないでしょうか。

 

10.空想はすなわち実行の原案

何かをするにあたって、あれこれと空想することは時間の無駄なのでしょうか。福沢諭吉は、そうではないと言っています。「実行の原案」であるということは、空想は実行するためには必要なことであると言っているようにも取れます。

 

まとめ:福沢諭吉の名言に学ぶ

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学問に励み、アメリカやヨーロッパを渡った後、「学問のすゝめ」や「文明論之概略」などの著書を著して啓蒙活動を行い、さらには教育者として、さまざまな学校を創設して明治六大教育家の一人に数えられた福沢諭吉。彼の残した数々の名言を見ていると、学問に励むこと、物事を実践することの大切さをよく説いているように思います。19世紀に活躍した、古い時代の人ではありますが、だからこそ現代において福沢諭吉の考えは重要性を増しているように思います。

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