「切り裂きジャック」の正体は?130年未解決の連続殺人事件に迫る

19世紀のロンドンに、不安と恐怖をもたらした猟奇殺人犯「切り裂きジャック」。130年以上経った今でも、切り裂きジャックの正体は判明していません。切り裂きジャックは本当にいたのか?実在していなかったのではないか?そんな疑問を呈する人もいます。この記事では、様々な人が予測した切り裂きジャックの正体や、切り裂きジャックが起こした事件の数々をご紹介していきます。

切り裂きジャックとは

世紀の未解決事件「切り裂きジャック」とは一体どんなものだったのでしょうか。当時の時代背景や事件現場になったホワイトチャペルについても解説していきましょう。

19世紀のロンドンを震撼させた連続殺人犯「切り裂きジャック」

切り裂きジャック(Jack the Ripper)とは、19世紀にイギリス、イーストエンド・オブ・ロンドンとホワイトチャペルで起こった連続殺人の犯人とされている人物です。

約2ヶ月の間に5人の女性を手に掛けた切り裂きジャック。被害者の体の一部を切り取り、持ち去るという残虐極まりない手口に、当時のロンドン中が震撼しました。

多くの人が切り裂きジャックの正体を暴こうとしました。しかし、誰も犯人にたどり着くことはできないまま、世紀の未解決事件として今も語り継がれているのです。

当時のロンドンは治安が悪かった

切り裂きジャックが犯人だと断定されている5つの事件のうち、4人が殺害された場所が「ホワイトチャペル」です。ホワイトチャペルは、当時のロンドンの中心部「シティ・オブ・ロンドン」の北東「イーストエンド」という地域にありました。

切り裂きジャックが活動していた1800年代のイギリスは、産業革命などの影響で急激な人口増加が起こっていました。ホワイトチャペル周辺には貧しい労働者階級の人々ががひしめき合い、犯罪や売春が横行するスラム街となっていたのです。

同時期に起こった殺人事件「ホワイトチャペルの殺人」

切り裂きジャック事件が起こった1888年頃のホワイトチャペルでは、11件の殺人事件が起こっています。犯人は特定されておらず、11件のうち一部、もしくは全部が切り裂きジャックの犯行の可能性があるとされています。しかし、切り裂きジャックが犯人だと断定する根拠もなく、模倣犯の可能性も捨てきれなかったため、切り裂きジャック事件ではなく「ホワイトチャペルの殺人」と呼ばれているのです。

切り裂きジャックが起こした5つの事件

切り裂きジャックが殺害したとされる5人の被害者のことを「カノニカル・ファイブ」と呼びます。犯行は全て週末の未明に行われていて、刃物で喉を切られているという特徴がありました。

8月31日 第1の殺人事件

8月31日金曜日、午前3時40分。第1の被害者メアリー・アン・ニコルズが巡回中の警察官によって発見されました。メアリー・アン・ニコルズは、発見される1時間40分前にホワイトチャペルロードで客待ちをしていたところを目撃されていました。遺体に残っていた血液量がかなり少なかったことから、メアリー・アン・ニコルズは別の場所で殺害され、現場へと運ばれたのではないかと言われています。

9月8日 第2の殺人事件

9月8日土曜日、第2の被害者アーニー・チャップマンの遺体が発見されます。遺体の一部は持ち去られており、殺害方法が似ていたことから第1の被害者と同じ犯人による犯行だと推測されました。

9月30日 第3の殺人事件

9月30日日曜日、午前1時。切り裂きジャック事件で唯一の目撃者が出た、エリザベス・ストライドの事件が起こります。エリザベス・ストライドは、殺害される少し前に小柄な男性と一緒にいたところを目撃されていたのです。犯行の最中にも邪魔が入ったようで、満足できなかった切り裂きジャックが、同日中にもう1件の犯行を行ったのではないかと言われています。

9月30日 第4の殺人事件

第3の事件から45分後、第4の被害者キャサリン・エドウズが発見されます。遺体の一部は持ち去られていました。今までの事件は全てホワイトチャペルで起こっていましたが、キャサリン・エドウズの遺体はシティ・オブ・ロンドンで発見されました。

第3の事件と第4の事件が同じ9月30日に起こったことから、この2つの事件は「ダブル・イベント」と呼ばれています。

11月9日 切り裂きジャック、最後の事件

11月9日金曜日、第5の被害者であり、切り裂きジャックの最後の被害者だとされているメアリー・ジェーン・ケリーが発見されました。メアリー・ジェーン・ケリーは自宅で殺害されており、その体はバラバラにされてテーブルの上に積み上げられていたそうです。この事件を最後に、切り裂きジャックは忽然と姿を消しました。

切り裂きジャックが残した謎

切り裂きジャック事件では、切り裂きジャック本人が差出人だと言われている手紙や、遺留品が残されています。犯人が特定できそうな物的証拠が残っているにもかかわらず、迷宮入りとなった切り裂きジャック事件。犯人はいったい何を思っていたのでしょうか。

届いた手紙

ダブル・イベント後の9月27日、新聞社のセントラル・ニュース・エージェンシー宛にジャック・ザ・リッパーの署名入りの手紙が届きました。手紙は、「親愛なる編集長へ」で始まり、娼婦への恨みや被害者の体の一部を送りつけようと思ったが時間がなくてできなかったといった内容が書かれていたそうです。

セントラル・ニュース・エージェンシーには、10月1日にもジャック・ザ・リッパーの署名入りのはがきが届いています。

10月16日には、ホワイトチャペルの自警団の代表宛に小包が届いています。中には「地獄より」という書き出しの警察への挑戦状と、アルコール保存された人間の腎臓の一部が入っていました。手紙は赤いインクで書かれており、署名はなかったそうです。

血痕付きのショール

第4の被害者キャサリン・エドウズの遺体の近くには、切り裂きジャックのものとされる血痕と体液が付着した、シルクのショールが残されていました。このショールは2007年にオークションにかけられ、切り裂きジャック研究家のラッセル・エドワーズが落札しました。

今年になって、このショールから採集したDNAが、容疑者の1人とされていた人物と一致したという論文が発表されました。しかし、DNA鑑定の信憑性やショール自体が本物だという確証がないことから、現在も切り裂きジャックの正体は謎のままなのです。

切り裂きジャックが登場する物語

切り裂きジャックが登場する小説の中で、特に有名なのがコナン・ドイル作の「名探偵シャーロック・ホームズ」シリーズです。シャーロック・ホームズと切り裂きジャックが戦う内容の小説は、多くの作家によって執筆されており、それ自体が1つのジャンルとして確立されているそうです。その他にも映画、ドラマ、アニメなど、切り裂きジャックを題材にした物語は世界中で制作されています。

まとめ:世紀の未解決事件はどこへ向かうのか

130年以上の時を経ても、解決することができない切り裂きジャック事件。闇に紛れて女性を殺害し、闇の中へ消えていった犯人は、何を思い、何を考えていたのでしょうか。世紀の未解決事件「切り裂きジャック」の謎はいつか解けるのか。今後の進展に期待したいですね。

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