張飛とはどのような人物だったのか?誰よりも強く豪傑だった三国志の英雄に迫る

少しでも三国志を知っている人ならば、張飛の名はご存知でしょう。三国志をあまりよく知らない人でも名前を聞いたことがあるほどに有名な人物です。

三国志の英雄・張飛とはどのような人物だったのか。豪快で豪傑な男、張飛についてご紹介していきます。

張飛の体躯と武器

張飛は非常に大柄な男で、身長は184cmほどあったそうです。張飛が愛用していた武器は「蛇矛」といい、刃の先の部分が蛇のようにくねくねと曲がっている矛です。長さは一丈八尺あったため、別名「丈八蛇矛」とも呼ばれていました。一丈は十尺を指し、一尺は漢の時代の長さで約23cmほどなので、張飛は約4mの矛を戦場で振りかざしていたということになります。

張飛と親密だった人物

張飛はまだ無名の頃に、後の英雄となる劉備や関羽と出会います。劉備と関羽について少しだけ触れていきます。

張飛の仕えた主君・劉備

劉備と張飛はあるきっかけから出会うことになります。劉備が街で盗賊討伐のための義勇軍を募る看板を見ていた時に、思わず深いため息をついてしまいます。その時にたまたま隣に居合わせたのが張飛で、張飛は劉備にこのように声をかけます。

「大の男がなにをおいそれと深いため息をついているんだ。ため息などついている暇があるのなら、国の為に働くべきだ」

と初対面の劉備に言い放ちます。すると劉備は国の為に尽くしたい気持ちはあるが、何も出来ない自分に思わずため息をついてしまったのだと正直に答えます。

この時、張飛は劉備の立ち居振る舞いや物腰になにか惹かれるものがあり、張飛が劉備を酒に誘い、その日のうちに酒を飲み明かす仲になります。劉備の方が張飛よりも年上だったこともあり、後に張飛は劉備を主君として仕えることを決めるのです。

張飛の兄貴分・関羽

劉備と張飛が出会い、酒場で酒を飲みながらお互いの理想を語り合っている最中に現れたのが関羽です。酒場で意気揚々と

「俺はこれから戦いに出陣するぞ。景気づけの酒を持ってくるんだ」

と酒場の店主に言いつけているところで、関羽の持つ独特な雰囲気に凡人にはないものを感じ取った劉備と張飛は関羽とも意気投合します。この酒場での出会いが劉備と関羽、そして張飛の出会うきっかけとなるのです。

劉備・関羽と義兄弟となる「桃園の誓い」

張飛は出会ったその日に劉備、関羽と意気投合し、三人で義兄弟になろうと提案します。生まれた日は違えど、死ぬときは一緒だと誓い合います。義兄弟の契りを結んだ場所が桃園であったために、「桃園の誓い」または「桃園結義」と呼ばれています。位の決め方は年功序列で、年齢が一番上であった劉備が長兄、真ん中の関羽が次兄、張飛が三男と決めました。ただ最近の調べでは、関羽が劉備よりも一つ年上であったとの説も浮上してきています。

また、この桃園の誓いには諸説あり、長兄や次兄の序列を決める際に、年功序列で決めていないのではないかという説もあります。一説では、桃園に生えている桃の木にそれぞれ飛びついて、最も高いところに飛びつけたものを長兄としようとした説もあります。張飛と関羽が勢いよく桃の木に飛びつきましたが、張飛の方が高いところに飛びつきます。劉備は桃の木に飛びつかずに、地面を押さえつけていました。張飛は自分が長兄でしかるべきだと主張しますが、静かに劉備はこう説きます。

「葉や枝、そして幹さえも根が生えているからこそ育つのだ。根がなければ何も始まらない。」

と主張し、幹に飛びついた二人よりも地面に這っている根を掴んだ自分が長兄にふさわしいと説きます。劉備の主張に、もともと張飛よりも低い位置に飛びついていた関羽は2番手で構わないと思い、劉備の主張を受け入れます。張飛は最初こそ自分が長兄であるとの主張をしていましたが、論理的に説明をしてくる劉備に根負けして、一番下で良いと匙を投げます。

このようにして、劉備が長兄、関羽が次兄、張飛が三男と割り振りを決めたのではないかと説があります。

張飛が大活躍した「長坂の戦い」

張飛が全盛期の時に活躍した場面として有名なのは、「長坂の戦い」です。曹操に追い詰められた劉備を曹操の追手から逃がすために、長坂で張飛が立ちはだかります。殿を務めていた張飛は、劉備を先に逃がし、長坂にかかる橋を切り落とします。そして追いすがる曹操軍にこう言い放ちます。

「我こそが張飛なり。死にたい奴から順番にかかってくるが良い」

張飛の剣幕は鬼気迫るものがあり、おじけづいた曹操軍は誰一人として進軍しなかったそうです。

酒癖の悪さから恨み妬まれた張飛の最期

張飛は酒癖が非常に悪く、酔っぱらうと暴れるなど素行はよくありませんでした。特に、身分の低い部下には極めてきつく当たり、鞭打ちの刑に処すこともあったそうです。その他にも頻繁に些細なことで処刑を行ったりと、暴君のような振る舞いをしていました。そのため部下に恨まれ、生涯の幕を閉じることとなるその最期はあっけないものでした。

ある日、酒に酔いつぶれて寝ていたところ、恨みを感じていた部下に寝首を掻かれて死んでしまうというのが、豪傑な張飛の最期とされています。

まとめ

張飛は三国志を語る上で必要な主要人物です。三国志の数ある名場面の中でも、劉備、関羽、張飛の三人が義兄弟を誓う桃園の誓いは最も印象的なシーンといっても過言ではありません。また、これから三国志が始まるのだという序章のように捉えている人も多いかもしれません。

豪快で豪傑なイメージそのままに、大柄な体躯で次々と強者をなぎ倒していった張飛は、傲慢さ故に非業の死を迎えてしまいます。そのような張飛という人物に興味を持たれた方は、三国志に関連するものを読んでみてはいかがでしょうか。

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