「令和」の意味とは?万葉集から出典の新元号「令和」を大解剖!

長年親しんだ平成が終わりをつげ、新時代「令和」が到来しました。新元号が発表される際は、日本中が報道に注目しましたよね。どんな元号になるのか、様々な予想がされたのも記憶に新しいです。そんな日本の新たな時代を象徴する元号「令和」について今回はご紹介します。令和に込められた意味や、元号にまつわる豆知識など気になる情報をまとめてお届けします。本稿を読めば令和に関する疑問は綺麗に解消されるはずです。

元号のはじまりと令和について

      

まずは元号そして令和とはなんなのか考えていきましょう。そもそもの日本での元号はじまり、そして令和の二文字の由来に迫ります。元号と令和の基本を学んで理解を深めましょう。

日本での元号 のはじまり

日本で最初に元号が使われたのは7世紀中頃のことです。記念すべき最初の元号は「大化」でした。645年の大化の改新でも有名な元号ですよね。この元号を付ける文化は日本のオリジナルかというと、そうではありません。当時、先進国であった唐(中国)に影響されています。唐に派遣されていた遣唐使が持ち帰った文化や制度の中に、中国の暦も含まれており、日本でも採用されたのです。

日本は元号の文化を吸収すると、元号自体は独自の名前を付けるようになりました。唐から指定された名前を使うのではなく、独立した一つの国として元号にもその思いを反映させました。それ以来、現代に至るまで元号は使われており、「大化」から「令和」まで実に248もの元号が誕生しています。

令和 に込められた意味

これからの新時代を象徴する元号の「令和」。とても気に入っているという方も多いのではないでしょうか。この令和という2文字には、ただ無作為に選ばれたわけではありません。

まず令和の由来は、「万葉集」が出典です。万葉集というのは、奈良時代の日本最古の歌集です。ここには天皇や皇族、さらには農民まで大変幅広い人々が読んだ約4500首の歌が収められています。その中の一首である「梅花の歌」に令和は由来しています。

出典元の「梅花の歌」の本文の一部は以下です。

『初春の令月にして、
 気淑く風和ぎ、
 梅は鏡前の粉を披き、
 蘭は珮後の香を薫す。』

1行目と2行目に「令」と「和」の文字が使われているのが分かりますね。この歌は梅の開花とともに、春の訪れを喜んだ内容です。心が穏やかになる歌ですよね。首相官邸からも、令和という2文字には、以下の願いを込められていると発表されています。

「春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように一人ひとりが明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる、そうした日本でありたいとの願いを込め、決定した。」

SMAPのヒット曲「世界に一つだけの花」に首相が言及する場面もありました。みんなが輝ける時代になるようにとの想いが令和には込められています。

元号の選定方法 について


では元号はどの様な手順で決定されるのでしょうか。令和という2文字が選ばれるまでの道のりを辿ってみましょう。

元号の前提条件

まず新しい元号の候補名に選定されるには、以下の6つの条件があります。どんな言葉でも元号になるわけではありません。過去の元号を振り返って考えると、下記の条件を満たしているのが分かるはずです。ではどんな条件があるのか見てみましょう。

(1) 国民の理想としてふさわしいような、良い意味を持つものであること
(2) 漢字2字であること
(3) 書きやすいこと
(4) 読みやすいこと
(5) これまでに元号又はおくり名として用いられたものでないこと
(6) 俗用されているものでないこと

元号の選定手順

続いて、元号は以下の4つのステップにて決定されます。順にみていきましょう。

①候補名の考案

・内閣総理大臣は、高い識見を有する者を選んで、次の元号にふさわしい候補名の考案を依頼します。
・候補名の考案を担当する者の数は、若干名とします。
・内閣総理大臣は、各考案者に対し、2つもしくは3つの候補名の提出を求めます。
・考案者は、候補名の提出に当たり、各候補名の意味、典拠などの説明をします。

②候補名の整理

・総理府総務長官は、考案者から提出された候補名について検討し整理します。その結果を内閣総理大臣に報告します。

③原案の選定

・内閣総理大臣の指示により、内閣官房長官、総理府総務長官及び内閣法制局長官による会議を開きます。会議にて総理府総務長官により整理された候補名を精査し、新元号の原案として数個の案を選定します。
・全閣僚会議において、新元号の原案について協議します。また、内閣総理大臣は、新元号の原案について衆議院及び参議院の議長及び副議長である者に連絡して意見を伺います。

④新元号の決定

閣議において、改元の政令を決定します。

元号の気になる豆知識



上述の通り、元号には大変長い歴史があり、令和までに多くの元号が誕生しています。そこでそんな元号に関する豆知識をご紹介します。

元号によく使われる文字はなに?

248種類の元号が令和までに誕生していますが、元号に使われる文字にはどんな特徴があるのでしょうか。まず令和の「令」と「和」の文字についてみていきましょう。「令」という文字は、今回が初めての登場でした。新元号の予想でも、令という文字を見抜いた方はほとんどいなかったのではないでしょうか。次に「和」ですが、今回で20回目の登場です。昭和でも使われた文字ですし、元号と言ったら馴染みのある漢字の一つですよね。

では今までで元号において最も使用頻度の高い文字もご紹介します。1位は29回の「永」でした。よりよき時代が永く続くようにとの願いが込められている文字なので、最も好んで使われたと考えられます。2位は「元」と「天」の27回、その後は「治」の21回、「応」と「和」の20回と続いています。

歴代最長&最短の元号 はなに?

まず歴代最長の元号の発表です。それは62年使われた「昭和」です。これには納得される方も多いのではないでしょうか。その後は、「明治」43年9カ月、室町時代の「応永」33年10カ月、「平成」30年3カ月と続きます。

一方で最短の元号はなんでしょうか。「暦仁」の2カ月が最も短いようです。なぜ「暦仁」がこんなに短かったかというと、その読みに原因がありました。「りゃくにん」が「略人」を連想させるため、すぐに他の元号に変更されたのです。縁起を大事にする元号らしい理由ですよね。

改元の影響について

2019年は平成から令和へと改元された年です。たった2文字の変化なのですが、社会にはどの様な影響があったでしょうか。ここではシステム・生活・経済の3つの側面に分けて、それぞれの影響について詳しく解説します。

システムへの影響

改元で最も大きな影響があるのは日本を支える様々なシステムです。日本のシステム、特に官公庁や自治体、金融機関では依然として多く和暦が用いられています。そのため、令和に対応するために全ての関連するシステムにて修正やアップデートが必要です。

この問題は平成に改元された際にも起こりましたが、2019年の現在と比較すると大きな差異があります。それは、インターネットが生活のインフラになり、スマホが当たり前の現代では、対応が必要なシステムが膨大な点です。自動車や家電といった生活用品も、インターネットに繋がっているので、システムの対応範囲は多岐に渡ります。システムを管理する多くの技術者の方には、大きな負荷がかかりました。

生活への影響

私たちの生活にもいくつか影響があります。まずは役所などで利用する公文書の表記が令和に変更されます。加えて各種申請用紙にも令和が追加されます。そうした日常の小さな変化からも、新しい時代の訪れを感じられますよね。

他にも祝日も改元したことで影響を受けています。まず2019年5月1日及び2019年10月22日が一度限りですが祝日となりました。前者が即位日で後者が即位礼正殿の儀が開催される日です。祝日が制定されたことでお祝いムードも強まりましたよね。

また天皇誕生日も変更になりそうです。改元前、平成の天皇誕生日は12月23日で祝日でした。令和の天皇誕生日は2月23日なので、祝日も変更になる予定です。2019年については異例ですが、天皇誕生日の祝日のない年となりそうです。

経済への影響

上述したように2019年の祝日は色々と特殊でした。特にGWは異例の10連休で、歓喜した方も多いはずです。5月1日が祝日になったために、隣接の4月30日と5月2日も休日となり、長期の休みが誕生したのです。せっかくの休みなので旅行などを計画された方も少なくないのではないでしょうか。

こうした連休による経済効果も大きなものだったようで、GW間中の旅行消費は前年比3323億円増の1兆4824億円に達したとの試算が出ています。経済面も新元号誕生のお祭りムードを後押ししてくれそうです。

令和を冠するモノたち



身の回りにも大きな影響のあった令和への改元ですが、実は他にも令和の波は広がっています。令和の良い流れに乗ろうと、多くの新たな「令和」が誕生しています。ここでは音楽業界・テレビ番組・身の回りの3つのカテゴリーに分けて、令和を冠するモノたちをご紹介します。

音楽業界の令和

令和と名が付く作品で音楽業界は賑わいました。例えば以下の作品が誕生しています。

・令和(ゴールデンボンバーの楽曲)
・ももクロの令和ニッポン万歳!(ももいろクローバーZの楽曲)
・きよしの令和音頭(氷川きよしの楽曲)
・令和KAWAKIRI-GATE(BabyKingdomの楽曲)
・令和音頭(北島三郎の楽曲)
・REIWA(清竜人のアルバム)

他にも人気ロックバンドのGLAYは2019年のツアータイトルを、「GLAY LIVE TOUR 2019 -SURVIVAL- 令和最初のGLAYとHEAVY GAUGE」としています。令和の勢いはますます加速していきそうですよね。

テレビ番組の令和

テレビ番組名にも令和は多く採用されています。例えば以下のような番組が放映されました。

・仮面ライダーゼロワン(テレビ朝日、令(レイ=0=ゼロ)和(ワン)に由来)
・令和歌謡塾(BS日テレの音楽番組)
・いしかわ令和プレミアム(NHK金沢放送局)
・都立水商! 〜令和〜(TBS、タイトルに初めて令和とついたテレビドラマ)

令和と名の付くテレビ番組は今後も多く誕生するでしょう。令和の名番組がお茶の間を盛り上げてくれてると良いですよね。

身の回りの令和

身の回りの公共施設や交通機関、さらには学校などにも令和の名の付くスポットが誕生しています。近くにお住まいの方は訪れてみても良いかもしれません。どんな所に令和の名がついたのか見てみましょう。

・都府楼前駅(福岡県太宰府市の西鉄天神大牟田線の駅名)
・令和コスタ行橋駅 (福岡県行橋市の平成筑豊鉄道田川線の駅名)
・秋田令和高等学校(2020年4月に校名変更予定)
・中野区立令和小学校(2020年4月に開校予定)
・瀬田川令和大橋(滋賀県大津市の瀬田川に架かる道路橋)

令和スポットも今後増えていく可能性があります。日本の名所が増え、地域により賑わいが増すと良いですよね。

まとめ


さて今回は新元号「令和」について詳しくご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。令和という二文字に込められた意味を深く知ると、新たな時代への見方も変わってきますよね。大化から令和まで実に248もの元号が誕生して今の日本があります。そんなどの元号にも共通しているのは、日本と国民の明るい未来の象徴となるべく、命名されている点です。令和という時代はまだ始まったばかりですが、世界に誇れるような日本の歴史を一歩ずつ紡いでいきましょう。

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