織田信長が残した名言15選!現代社会でも役に立つ言葉まとめ!
織田信長と言えば、日本人ならだれでも知っている戦国武将。破天荒な少年期を経て天下統一に挑み、偉業達成を前に本能寺の変で命を絶たれました。その波乱万丈な人生の中で、現代に生きる我々の心にも響く数々の名言を残しています。この記事では信長の数ある名言の中から15を選び、現代人にとっての意味を考えていきます。
織田信長の役に立つ名言
理想を持ち、信念に生きよ。理想や信念を見失った者は、戦う前から負けているといえよう。そのような者は廃人と同じだ。
人生はさまざまな選択の連続です。選択に一貫性をもたらすものはやはり理想や信念なのではないでしょうか?理想と信念で人生の軸を作り、そのうえで社会のさまざまな人々や組織と付き合っていくべきでしょう。なんの理想もなく生きていても仕方がありません。軸や方向性を保持しながらさまざまな出来事の対処していきたいものです。
生まれながらに才能のある者は、それを頼んで鍛錬を怠る、自惚れる。しかし、生まれつきの才能がない者は、何とか技術を身につけようと日々努力する。心構えがまるで違う。これが大事だ。
うさぎとかめの話ですね。足の速いうさぎが途中で休んでしまいかめに負けてしまう話です。なまじ才能に恵まれたために、基本的な技術の習得がおろそかになり、大成できない人をよく見かけます。信長は才気に優れた人でしたが、この名言で分かるように地道な努力の役割を高く評価していました。ほかの名言にこうした人生観があらわれているものがあります。
必死に生きてこそ、その生涯は光を放つ。
一生懸命何かに打ち込むことで人生が充実するというのはというのはその通りだと思います。ただ、毎日へとへとに疲れていなければならないかというと、それはまた違うだろうと思います。大局的な目的を持ち、その中で一つ一つの作業に打ち込んでいく。それが必死に生きるということの意味ではないでしょうか?
攻撃を一点に集約せよ、無駄な事はするな。
何か大きなことを成し遂げたいと思い、実際に取り掛かってみたものの、関係がありそうなことに何でも手を付けてしまい、結局散漫になり何も出来上がらないといったことがよくあります。攻撃の焦点を定めて高い精度で仕上げていく行為の連続が成功をもたらすのです。
器用というのは他人の思惑の逆をする者だ。
ここで器用な人というのは判断力・応用力がある人という意味です。そうした知性を用いて、常識にとらわれない行動をとり、成功をおさめる。常識にとらわれない行動を重ねて天下統一に迫った信長ならではの名言です。
臆病者の目には、敵は常に大軍に見える。
とにかく変化を恐れ、現状維持を図る。こうした行動をとる人も多いです。行動を変化させるとなんらかの困難が生じることは多いですが、一つ一つ対処していけばよいのです。冷静に状況を見極めれば困難の大きさがわかります。とくに現代では現状維持が安全とは限りません。冷静さを保ちましょう。
仕事は探してやるものだ。自分が創り出すものだ。与えられた仕事だけをやるのは雑兵だ。
社会の中で役に立つにはどうすればよいのか?この疑問を常に心の中で抱き続けましょう。自分ができることは何か、社会が求めていることは何か、この二つをどうやってマッチングさせるのか?常に考えて行きたいものです。
恃(たの)むところにある者は、恃むもののために滅びる。
「恃むところ」というのは得意なことという意味です。得意なことを生かすのは良いことなのに、なぜこんなことを言ったのでしょうか?得意なことがあると、いろいろな問題が生じたときに丁寧に対処しないで、全部得意分野で突破しようとしがちです。結果的に無理が生じて失敗するのです。得意分野を生かしたいという願望はなかなか強いものです。注意しましょう。
およそ勝負は時の運によるもので、計画して勝てるものではない。
勝負には運の要素が必ずあります。万全の計画を持っていても、負けるときは負けます。計画がある程度出来上がったら行動に移り、さまざまな出来事に対応しながら計画を見直していく。計画は厳密なシナリオではなく常時フィードバックをうける行動指針なのです。
組織に貢献してくれるのは優秀な者よりも能力は並の上だが、忠実な者の方だ。
分け隔てのない抜擢人事により、トップ人材を集めた信長が、こうした考えをもっていたことは関心を引きます。組織にはいろいろな人がいます。そこそこ優秀な人を中心にしっかりした組織を作ることが重要と考えていたのでしょう。
人を用ふるの者は、能否を択ぶべし、何ぞ新故を論ぜん。
信長らしい名言です。人材登用では個人の能力を基準として判断するべきで、家柄の古さは重要ではないといっています。実力主義にはきつい面がありますが、具体的な能力や貢献以外の判断要素があると、判断が恣意的になり組織がよどみがちになります。
人は心と気を働かすことをもって良しとするものだ。
秀吉が草履を温めたことで彼を登用したと言われる信長は、人とのコミュニケーションに関する哲学も持っていました。与えられた仕事を単にこなすだけではなく、周りの人々の気持ちや考えを読み取ったうえで行動できれば、上司や同僚との関係も円満となり、出世も近づくでしょう。
戦に勝るかどうかと兵力は必ずしも比例しない。比例するかそうでないかは戦術、つまり自身にかかっているのだ。
兵力を生かすためには適切な戦術が必要です。お金だけあってもなんのプランもなければどうしようもないでしょう。桶狭間の戦いで約5千人の兵力で2万~4万の敵を破った信長がいうと説得力がありますね。戦力がいらないとは言っていないことに注意しましょう。
人間の50年の生涯は儚いものだ。死なない者は存在しない。
生涯でたくさんの合戦を経験した信長の死生観です。さまざまな出来事が起こる人生ですが、一瞬で過ぎ去るとみることもできますね。
人城を頼らば城人を捨てん
城は戦闘中に安全地帯となります。城に逃げ込めば安全が確保されると思いがちです。
しかし、考えてみれば、単に城にこもっているだけではどうにもならないでしょう。城の中で必要なことをしなければなりません。城を生かすのは人なのです。
まとめ:織田信長の名言に学ぶ
以上、信長が残した名言のうち15を選んで味わってみました。戦国武将だけに日常生活やビジネスでも使えるヒントが満載ですね。読者の皆様も自分なりに味わい、そして今日からの人生に生かしていきましょう。人生に幸あれ!